134億年前…宇宙最初の星の光、世界初観測
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光の色で距離や時間を分ける | |
掲載日時:2011-10-22 23:50:15 | ||
記事・内容
137億年前の宇宙誕生から3億年後、宇宙で最初に誕生した星から放たれたと見られる光を観測することに、宇宙航空研究開発機構などの研究チームが世界で初めて成功した。
宇宙初期における星の誕生や宇宙の大規模構造の解明につながる成果で、11月1日の米科学誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載される。
研究チームは赤外線天文衛星「あかり」を使い、近赤外光で空の明るさを詳しく観測した。その結果、これまでに知られている銀河や星の影響をすべて取り除いても、宇宙の背景の明るさに大きな「むら」が残ることが判明。これは宇宙で最初に生まれた第1世代の星の集団が存在していることを示しているという。
現在の宇宙には銀河が多く存在する場所と、あまり存在しない場所があり、「宇宙の大規模構造」と呼ばれている。研究を率いた松本敏雄・宇宙機構名誉教授は「最初の星が生まれたときにはすでに宇宙の大規模構造が出来ていたことがわかった」と話している。
情報元
読売新聞
134億年前…宇宙最初の星の光、世界初観測